小宇宙大戦争! vol.7



(・・・クルーゼのばかっ!俺のダミーなんかつくりやがって・・・・・・)
眠りの中で、フラガはクルーゼを責めていた。
ダミーなんかより、俺を・・・
俺を見てくれ!!
夢の中で手を伸ばして、現実でも伸ばした手を、誰かが取った。
「フラガ」
静かな、けれど深い意味が込められた声音。
うっすらと目を開けたフラガの目の前に、クルーゼの顔があった。
「クルーゼ・・・ダミーは?」
嫌そうに言うフラガにくすりと笑い、髪を撫でてやる。
恥ずかしげに布団に隠れる彼に、クルーゼは唇を寄せた。
「ダミーといっても、所詮はキカイだ。お前ほどタフではない」
(タフはお前だろう。。。。。。)
クルーゼの与える愛撫に身を任せたまま、フラガはそんなことを考えていた。
何せ、
昨夜、自分をダミーと2人がかりで抱いた後、クルーゼはまたダミーとヤっていたのだ!!
フラガ2人分でやっと相手になるクルーゼは、まさにバケモノだった。
まぁ、でも、とにかく、
2人切りだ。
ぜひともダミーより本物の方がイイということをアピールしなければならない。
そうして、いつかスキを見てダミーを壊して、クルーゼを独占してやる!
フラガは心に誓った。
ここまで来たら、トコトンクルーゼを堕として、ザフトを内部破壊させてやるぜ。
フラガは出来もしないことばかり考えて、ニヤけていた。
「・・・何考えてる」
「い、いやぁ、別に。」
一人で妄想しているフラガに幾分フキゲンなクルーゼの声が降ってくる。
今は、嫌われてはいけない。
自分に溺れさせなければ!!
フラガは自分から足を開くと、クルーゼに体を晒した。
首に手を回し、誘うように自分から唇を重ねる。
こうして、偽りの甘い夜はしんしんと更けていったのであった。








始まるか?フラガ君の復讐劇!!




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Update:2003/10/18/FRI by BLUE

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