Love in War! vol.5



「・・・ふう。」
クルーゼは部屋の前で、深くため息をついた。
先日のあの戦闘以来、クルーゼは大変な日々を過ごしていた。
というのも、全てこの部屋の中にいるであろう3名のメイド(爆)のせいである。


結局この間クルーゼが「みんな好きだ」などという大胆発言をしてしまったおかげで、
元からザフトにいたアスランも含めて、みなクルーゼの部屋に居座ることになってしまっていた。
そして、仕事のある昼はじとーっと見られ(笑)、夜になれば・・・。


「ほら、ラウ!!早くヤろうぜ!!(フ)」
「クルーゼさん・・・もう僕・・・待ち切れなくて・・・・・・(キ)」
「隊長・・・来てください・・・・(ア)」


というわけである。
せめて毎日ローテーションでもしてきてくれればありがたいのだが、
なにせキラとアスランはお年頃コーディネイター、そしてフラガに至っては長年の溜まり、である。
3人とも、目の前にクルーゼがいてなお待てる体質ではなかった(なんじゃそりゃ)。
こんな3人を相手に、いかなコーディネイタークルーゼでも体力が続くはずがない。
お陰で、今では
「クルーゼ隊長・・・お休みになられてはいかがですか・・・?」
などと艦長のアデスにまで言われる始末。
アデスの心底心配そうな顔を思い出して、クルーゼはぐっと拳を握り締めた。
(ふっ・・・アデスよ・・・私に部屋で休めというのか・・・?)
部屋で休む=3人がついてくる=休めない、というわけだ。
しかし、それを誰かに白状するわけにもいかず、クルーゼは結局精力増強剤(爆)を隠れて飲みつつ、その行為に耐え続けていたのだった。




「はぁ〜」
もう一度、クルーゼがため息をつく。
あの鉄面皮(仮面皮?)なクルーゼには珍しい光景だ。
ちょっと、限界がきているらしかった。
何度かドアを開けようとして、そのたびに躊躇する。
そんなことをしているうちに、いきなりシュッ、とドアが開けられた。
「・・・!」
「・・・あれ、クルーゼさん。どうしたんですかー?」
キラである。
彼は、一世代目のコーディネイターであるにもかかわらず、下手をしたら自分より体力があるのではと思えるほどだ。
それに昔の彼より、最近は数段生き生きしている気がする。
クルーゼはちょっと恐怖したが、上手く仮面に隠して平然としてみせた。
「いや。ちょっと今日は疲れたのでな。少し休もうと思ったんだ」
「ええ?お疲れですか?それなら大変だ!僕たちが全力で看病しますから安心してください!!」
いや、君たちがそっとして置いてくれれば回復するんだ・・・・・・。
心では呟くものの、今のクルーゼにはそれを訴える力さえない。
一見華奢なようでいながらも、さすがコーディネイター、という力強さでフラつくクルーゼを部屋へと連れ込むと、
キラはその辺でぼやーっとしている2人(え!)に声をかけた。


「みんな、聞いて!クルーゼさんが具合悪いらしいんですっ!!」
「え?・・・ったく、お前はいっつも無理すっからー。」
「隊長・・・、たまにはゆっくり休まなければだめですよ・・・」


無理をさせてしかもゆっくり休ませてくれない原因は誰だかな・・・(苦笑)
クルーゼは、頭の片隅で思った。
そのまま自室のベッドに倒れこむと、クルーゼは意識を失ったのだった。









・・・あの、このネタ、クルーゼ受けになりそうなんすけど・・・いいですか?(爆死)




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Update:2003/10/18/FRI by BLUE

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