14話、隊長語り



ちょっと奥が深そうなのでじっくりと。
14話:隊長の語り文(2003/01/05)





ハイ。14話の隊長の30分間にわたる語りを、ノートにとりました。
自分だけ読んでるのももったいないので、ネットに記載したいと思います。
僕のコメントはとりあえず一切なしです。
隊長のセリフも入れてませんので、ところどころ繋がってませんが、ま、気にせず(笑)。
14話見てない方、全てネタバレですのでお気をつけてくださいー。



* * *



哲学者に言わせると、物事に偶然はなく、全ては必然によって成り立っているのだという。
だとしたら、この戦争も、今私がこの情報(ガンダム5機をヘリオポリスで極秘に開発していること)を掴んだということも全て、必然の為せる技とでも言うのだろうか。
『戦争は勝って終わらねば意味がない』パトリック・ザラの口癖ではあるが、無論そう思うのは彼だけではない。
敵もまた、敗北するために戦うわけではないのだ。
正義は双方にある。それは互いに相容れない。戦場に立つ者は、己の正義のために敵を討つ。

この戦争の直接最大原因となった、血のバレンタイン。
その核攻撃への報復として、ザフトが散布、敷設したニュートロン・ジャマー。
通称Nジャマーのおかげで、どちらも核は使えない。
核エンジン、核兵器の存在しなくなった戦場で、最強となったのは、我らザフトの開発した、モビルスーツと呼ばれる特殊機動兵器。
旧来の兵器の延長線上であるモビルアーマーしか持たぬ地球軍が、開発に躍起になったのも無理からぬことだろう。
が、核を封じれば戦争が終わる、というものでもない。
平和の象徴と言われるハトは、必殺の一撃を与える鋭い嘴(くちばし)や爪を持たぬため、互いに戦えばその様相は、長く、凄惨なものになるという。
我らもまた、似てはいまいか・・・・・・






いわくのある相手、そう簡単に討てれば苦労はない。


疑心、無知、ひがみ、愛せようもある人に向く黒い感情。
愛が至高の光だとすれば、それはその影として生まれたものなのか。
違う者、分からぬ者、異質は不安を呼び、やがて憎しみとなって対立する。

そもそもの始まりはあの男、ジョージ・グレン。
17歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)のドクターコースを終了、オリンピック、シルバーメダリストにしてアメリカンフットボールのスタープレイヤー。
空軍のエースパイロットでもあり、航空宇宙工学でも数多の素晴らしい実績をもつこの男に、世界中は賞賛の目を向け、彼の次なる奇跡の活躍に期待した。
そして、木星探査ミッション。
自らが設計した宇宙船で、片道7年にわたる空への旅へ飛び立とうというその時、軌道上から送られた彼からのメッセージ。

『僕は、僕の秘密を今明かそう。
僕は、人の自然そのままに、ナチュラルにこの世界に生まれた者ではない。僕は、受精卵の段階で、人為的な遺伝子操作を受けて生まれてきた者。
その詳細な技術のマニュアルを、今、世界中のネットワークに送る。』


彼は言った。
自分は自然に生まれた者たちより、多くの力を持てる肉体と、多くの知識を得られる頭脳を持っている。
自分をこのような人間にした人物はこう言っていた。
我々人には、まだまだ可能性がある。それを最大限に引き出すことが出来れば、我らの行く道は果てしなく広がるだろうと。

『今、この宇宙空間から地球を見ながら、僕は改めて思う。
僕は、この母なる星と、未知の闇が広がるこの広大な宇宙との架け橋。そして、人の今と未来に立つ者。
挑戦者―コーディネイター、この様にある者なのだと』


僕に続いてくれる者がいることを切に願う。そう言い残して彼の船は去り、地上には彼の送ったマニュアルと、混乱が残った。
そして14年後に、再び彼からもたらされた、もう一つの衝撃。

『僕たちは、この外宇宙からの贈り物を調査する。僕たちの研究プラントはまた資源、技術、さまざまな宇宙の恩恵を、地球へともたらすだろう』

だが、国、言葉、価値観、生まれ、信ずるもの、様々に違うこの世界に、彼はまたどんな違いをもたらしたのか。
身をもって知ったとて、時は既に遅い。


人としての根源・・・それを手にしたとて、なぜか人の心は変わらない。
持つ者に持たざる者の思いはわからず、持たざる者は持つ者を嫉む・・・・・・(フン・・・)

違うもの、己と違う者、だが愛せようもあるはずの者・・・・・・
しかし放たれた放火は、そんな想いを届けはしない。




だが・・・。

だからこそ、面白いのだよ・・・・・・




* * *



いやん。打ち終わりました・・・
これで14話終わりっすよ?!なんですか最後の決めセリフ!!(笑)
ってか、つくづく隊長って鬼畜なんだなーとか思いましたね。


僕的にツボだったのは、アレですね。
ハトの様相。我らもまた、似てはいまいか・・・というセリフ。なんかジーンと来ました。

奥が深いので、また読み返します。
下手にコメントは致しません。

ただ、一部ジョージ・グレンのセリフ、どうしても聞き取れなかった・・・
14年後の彼からもたらされた衝撃の所なんですけど、「〜を調査するため、ソラエトテ。僕たちの研究プラント〜」としか聞こえないんですよ。何て言ってんですかね?
知ってる方、誰か教えてください〜(泣)


・・・しっかし、やはり今回も事の発端は暗殺、かー。全く(苦笑)

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