ドラグーン語り。



脅威のドラグーン・システム - フラガ家の特殊能力








C.E.70、開戦から半年。
たった数機ザフトMSの包囲すら対抗する術のない地球軍の現状を打破するため
地球軍は「全方向式攻撃システム」の開発を決行。
「有線式ガンバレル」と名づけられたその兵器は、しかしかなりの操作技術と空間認識能力を必要とし
当時エースパイロットとして名を挙げていたムウ・ラ・フラガにのみ扱えるものだった。
その後、ガンバレルは改良を重ね、ムウに託すべく作られた機体もあったが
戦中彼は惜しくもMIAとなり、彼の手に渡ることはなくなった。(MSVではモーガンが受領)

一方、ザフトでは、地球軍のたった1機の特殊型メビウスに悩まされていた。
全包囲攻撃――オールレンジ攻撃を得意とするそのMAの戦術に、
ザフトもまた全方向式攻撃システムを開発し始めたのは開戦から1年あまりのこと。
そうして開発された無線式全方位攻撃兵器ドラグーン(Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network)は
しかしあまりにも難易度の高いものだった。
並のパイロットでは2基を操作するのにも大変な労力を要し、実用化には至らずに終わるかと思われた。
だが、当時MSパイロットとしてもその実力を高く評価されていた
ラウ・ル・クルーゼが超絶的な空間認識能力を有していたため、開発は続行。
ドラグーン搭載試作機第一号としてロールアウトされたZGMF-X13A"プロヴィデンス"は
実際的にラウ専用の機体となった。

ドラグーンの有効性は、先の戦いで証明された。
だが、ザフトはその能力を有する人材を先の大戦で失った。

ザフトは休戦ののち、一般のパイロットでも扱える改良型ドラグーンの開発に着手した。
戦後締結された"ユニウス条約"の条項で、各国が所有できるMSの制限数が決められたからだ。
そのため、一機のみでのオールレンジ攻撃はより必要性を増し、
改良型第一号として、ZGMF-X24S"カオス"に搭載されたEQFU-5X 機動兵装ポッドがある。
ただし、たった2基の機動兵装ポッドですら、エース級パイロットでなければその扱いは困難であった。

地球軍では、大戦末期に脅威となったザフトの"無線式全方向攻撃システム"の開発に躍起になった。
だが、数名の適性者はいるものの、開発は難航。
結局メビウス・ゼロの流れを汲むMAエグザスには、有線式ビームガンバレルが4基搭載された。
地球軍はザフトのドラグーン技術欲しさに、カオスら新型の奪取を決行。
カオス搭載の機動兵装ポッドを改良、強化し、その後に開発されたデストロイには無線式ガンバレルが2基搭載されている。

一方ザフト軍では、ドラグーンは更に改良を重ねられていた。
次期ドラグーン搭載MS――ZGMF-X666S"レジェンド"は、大型2基、小型8基を搭載した、
文字通りプロヴィデンスの流れを汲む機体である。
だが10基もの数のドラグーンを扱うのは、改良型とはいえやはりかなりの難度があり、パイロットを選ぶとされている。
現在有力なのは、ミネルバ所属のエースパイロット、レイ・ザ・バレルである。

また、極秘裏に開発されたストライクフリーダムにも、改良型ドラグーン(正式名称:EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング)が8基積まれている。








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・・・キラ、コロス。

ただでさえ最強だったフリーダムの数倍の戦闘力を有するストライクフリーダムに乗るくせに、
我が愛しのフラガ家専売特許兵器ドラグーンを、使わないでいただきたい。
というか見せ場奪うなスーパーコーディネイターめ。
スパコだからなんでもできる、なんて許されないんだぞ、このヤローーーー!!!!

クルーゼ「厄介な存在だよ、君は。」

ほんとにな・・・・・・


むしろレイには、改良型でない普通のドラグーンを操作していただきたい。

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