38話フララミ語り
『愛のカタチ-Read me after-』
未来のないクルーゼへ、
大切な者のために未来を捨てるフラガへ。(2003/07/02)
『愛のカタチ』を書き上げてからもう1回あのシーンを見たら、すんげーすんなりと受け入れられた!つか萌え・・・(爆) そしてかすかに胸も痛んだけどね。 オバカだね、フラガ。ラミアスは戦死したんだろうMA乗りを昔は愛していたんだよ?それで傷を負ってるのに、また傷つける気? 作中でキスをしたキャラは死ぬ・・・って話が多いけど、フラガも多分隊長と相討ちすんだからさぁ。 多分、フラガはラミアス守るために隊長と戦って、死ぬよ。 隊長はフラガに未来があると思ってるけど、本当はないんだよね・・・。なんだかこっちも切なくなってきた・・・。 あんたは普通に人を愛せる立場じゃないんだよ、フラガ。 重いモン背負ってるくせにそれを他人に悟らせすらしないあんたは、いつか必ず誰かを傷つける。それをわかっているから、クルーゼはあんたの分まで背負い込んで死ぬ気でいる。 忘れるなよ、フラガ。クルーゼがいるから、あんたはあんたらしくいられるんだ。 いつだって、あんたはクルーゼに守られて、抱かれてるんだってコト・・・噛み締めてろよ。 ・・・ごめんなさい。フラガを愛するクルーゼが好きなんです。たとえそれが報われなくとも・・・、フラガを愛する彼が好きなんです。だからこの小説を書きました。 これは時にすら見放された彼への餞。新たな時代に存在することすら許されない彼への、ね。 以前、フラクルさんのどなたかが「自ら破滅に向かうクルーゼはフラガより弱い」とおっしゃっていた方がいたけれど、 僕は思う。 クルーゼは、何も自ら破滅に向かっているわけじゃない。 破滅に向かうしかない運命の中で、必死に抗い、生きている。 抗い・・・という表現は正しくないかもしれない。クルーゼは自分の運命を受け入れているだろうから。 ただ、残された時間の中で、『何か』を見出したいんだ。 妄想するなら、フラガの幸せでもいい。誰もが納得するものではなくとも、彼にとって一番大切な『何か』を―。 ただ死に行く自分に嘆き、地球を、プラントを道連れにしてやろうなんて、彼は考えていないと思う。 僕の欲目かもしれないけど・・・。 アズラエルとは違う「真の敵」の描き方に、 僕は期待したいと思う。 腐女子ファンサイトなのだから、あんなん無視するか、隊長の「お仕置き」ネタでもさくっと書いて終わればいいのにね。 でもそれをするには、僕は本編の2人を愛しすぎてた。 今ここで、「やっぱりあんたが一番だよ、ラウ」「フン・・・当たり前だ」などと言わせてしまえば、 今後ラミアスのために隊長と戦うフラガを見られないだろうから。 だから、クルーゼを想う気持ちはそのままに、ラミアスを愛して欲しかった。 ええ、一番衝撃を受けているのは僕です。隊長にそれを容認させて、あの行動の理由付けをしないではいられなかった。 だって、あの軽い口調の中にフラガの本気を感じたから。 あれをハロのごとく「みとめたくないっ!み〜とめたくないっ!」で済ますのは、フラガに悪いと思ってしまったから。 フラガは多分ラミアスを愛せるよ。それくらいの愛を、クルーゼからもらった。 今度はフラガが愛する番だ。そうやって未来を作り上げていくのが人間だから。 未来のないクルーゼへ、未来がありながら守りたい者のために未来を捨てるフラガへ。 ―ずっとお互いを愛していてくれ。その心の奥底で。 たったあれだけのシーンが僕に与えた影響は大きかった。 意識が変わったんじゃなくて、僕の考えていた漠然としたクルフラ像を明確にさせた。 SEEDもそろそろ佳境。彼らの死を目前にして、 クルフラ書きの僕は、ただの妄想ではない彼らの心を表現していく時が来たのかもしれない。 |
Update:07/02/WED by BLUE