夢想郷 -1-



 初めて犯された時のことを思い出した。
 今は使われていない倉庫裏に呼び出され、自分の力を過信しそれに応じてしまったのが運のツキ。
 立入禁止の小部屋に連れ込まれ、暗闇に目が慣れないまま目隠しをされ、あばれる手足をうつぶせにして押さえつけられ。
 とにかく、大勢の気配がしていた。
 さんざん逃れようとして疲れ果てた頃に手首を縛られ。
 生臭いような下品な男の吐息が耳元を掠めた時、初めて悟った。
 男達が何のために自分を呼び出したのか。
 案の定、ゆっくりとした手付きが自分の胸元を這い、べルトを外される。
 着ていた重いコートを舌打ちしながら脱がせられ、ひんやりとした空気が肌を憮でた。
 半ば放心状態のまま、全裸に剥かれて、
 そのまま出口とばかり思っていた後孔に、食べられもしない物をくわえたことのない口内に、
 恐ろしいほど猛った男根を突き入れられ、自分の頭はスパークした。
 痛みとか、羞恥とか、屈辱とか。
 それら全てのメーターがオーバーワークで根をあげたかのように、何も感じない。
 今思えば現実逃避に無意識の世界へ旅立ったわけだが、そのまま意識を失った自分に、
 そのまま倉庫の小部屋に放られていた自分に気付いてくれたのは、


 ・・・クラウドだった。





 「・・・あんた、行方不明だってよ。ついにマスコミにまでバレたんだ」
 朝の明るいダイニングで朝食を頬張りながら、クラウドが言った。
 ミッドガルに住む者達の多くが読む、『デイリーミッドガル』。
 その一面には、『神羅の「英雄」、行方不明に!』と大きく見出しが出ている。
 ガサリと新聞を折りたたみ、開放されたベッドルームのドアの奥を見やると、心ここにあらずといった体のセフィロスがそこにいた。
 「・・・なんだ、また幻想の国に舞い戻っちまったのか?」
 さして気にもせず、セフィロスの元へと歩み寄る。
 瞳を覗き込めば、魔晄を映し込んだような碧が膜がかったように濁り、ただ前をぼんやりと見ているようだった。
 「・・・あんたがココに来て、もう3週間経つんだよな」
 枕に背を預けるセフィロスの髪を弄びながら、他少やつれた感のある白い頬を見つめる。
 この3週間の間、彼の身の回りの世話は全て自分がしてきた。
 男達に犯され、そのショックで意識を手離してしまった彼は、体が癒えたにもかかわらず寝台から起き上がれもしない。
 たまに意識が戻ることもあるが、すぐにまた意識の底に沈んでしまう。
 けれど、クラウドはそんなセフィロスをそれなりに楽しんで世話をしていたのだった。
 べッドの端に腰かけ、セフィロスの頬を憮でてやれば、微かな声がロ元からこぼれた。
 「・・・あ・・・・・・」
 瞳は、動かない。誰も、写さない。
 けれど、触れていた手のひらに軽く力が込められた気がした。
 まるで、すがるかのように震えた手。
 「怖いのか?・・・安心しろ、ここにはあんたを傷つける奴はいない」
 布団の外に出ていた手をしまい、きちんと掛け直してやると、セフィロスは安心したように瞳を閉じた。
 首を傾けたまま顔にかかった前髪を払ってやり、整った顔立ちを見つめる。
 そのまま見惚れてしまいそうな自分を戒め、視線を引き剥がすと、クラウドは立ち上がった。
 時計に目をやれば、出勤時間が迫ってきている。
 「おやすみ、セフィロス」
 朝かけるには違和感のある言葉を寝台の青年に投げかけ、クラウドはきびすを返した。
 かすかに光の洩れるカーテンを、きっちりと閉め、部屋を見渡す。
 セフィロスが行方不明であることが、公になってしまった。
 これで、神羅の影の者たち以外に、セフィロスを探す者が増えることになる。
 (まぁ、いい・・・こんな奥深いスラムの、しかもただの民家にあがって来る奴もいないだろ)
 フッと笑って寝室のドアを閉めれば、もはやここにセフィロスが居るとは思えない。
 それを満足気に見やると、クラウドは出社するべく身支度を始めたのだった。





 神羅カンパ二ーは、この日大変な1日だった。
 事が公になったことで、記者やら野次馬やらが殺到してきたのだ。
   結局、これに対処すべく記者会見を行い、当然神羅兵たちは警備に駆り出されたわけだった。
 ミッションでもなければデスクから立たないソルジャー達まで警備にさせられたのだから、セフィロスの力とは凄いものだ。
 彼が居る間は、彼を怖れて手を出せない反神羅組織が多いという。
 けれど、今彼がいないことで、むしろ神羅のほうがテロリスト達を怖れているようだった。
 「ほんと、アイツどこ行っちまったんだかなー。セフィロスさえいりゃあ、こんなことせずにすんだのによ」
 長くつまらない警備に疲れたのか、黒髪のソルジャーが神羅ビル内のバーでへたり込んだ。
 周りにいる悪友達も同じような体で、酒をくみかわしている。
 「全くだぜ!英雄様のおチカラにゃ誰も手ェ出せねーんだからよぉ」
 「推理してみようぜ、なんでセフィロスさんがいなくなったか」
 「そうそう、下町のカノジョに惚れた、とか!」
 「・・・・・・・・・馬鹿か」
 適当に作り話をでっちあげて笑い合うザックス達に、無理矢理付きあわされたクラウドはあきれつつ呟いた。
 ・・・全く、迷惑な話だ。
 どこの馬の骨かわからない輩が、セフィロスを連れ込んで犯した。
 当人はそのショックで正気を失い、現実と幻想のはざまを行き来している。
 ある意味、この現実のほうがはるかにたちが悪い。
 あんな状態のセフィロスは、もはや戦力ではない。
 もしあのまま自分じゃない誰かに発見されていたなら、神羅側は今よりむしろ脅える日々を過ごすことになるのだろう。
 セフィロスが狂った、など、誰にも知られてはならないだろうから。
 「なんだよクラウド、怖い顔して」
 ザックスが声をかけるが、「別に」とだけ答えて立ち上がった。
 「・・・用事だ。帰る」
 「なんだ、オンナか?」
 冷やかすような同僚達に見送られて店を出る。
誤解にせよ、とりあえずは付き合いから抜け出し、クラウドはさりげなく遠い自分の家へと向かった。

 だが。
 クラウドが家に帰ってくると、そこはもぬけのカラになっていた。
 「・・・セフィロス・・・」
 この3週間、一人では立ち上がることもできなかった彼が、寝室はもちろん、家のどこにもいなかった。
 「あいつ・・・一体どこいったんだ・・・」
 寝台に触れると、まだ微かに温もりが感じられる。
 そう遠くは行っていないようだ。
 しかし、それ以前に、正気に戻り出ていったのか、まるで夢遊病者のようにさまよっているのか、見当もつかない。
 それに、あの格好では、この物騒なスラムではマスコミに見つかる、というより、またもや犯される、という公算の方が多かった。
 「ちっ・・・くそっ!」
 結局放っておくことも出来ずに、クラウドは今しがた脱いだばかりのコートを羽織ると、もはや暗くなった家の外へと飛び出した。
 どんな手を加えられたミッドガルでも、気候をコントロールすることはできないらしく、すずしいと言うには冷たい風が吹いている。
 上層の住宅街とは違い、無計画に建てられたスラムを、クラウドは眉をしかめながら走った。
 むやみやたらに探し物をしても、見つからないことはわかっている。
 だが、とりあえずこのスラムを仕切る男にでも話を聞こうかと大通りに出た所で、クラウドは男たちの騒ぎを聞きつけた。
 近よって見れば、案の定意識を失ったセフィロスが、さんざん全身に傷を負い路地裏に放り出されている。
 (全く・・・神羅最強とうたわれる『英雄』様がこんなとはね・・・・・・)
 男たちが行ってしまうのを確認してセフィロスの側に寄ると、クラウドはセフィロスを抱え上げた。
 とりあえず骨などに損傷はないようだったが、クラウドはその白い頬につけられた紫のあざを、痛ましげに見やった。
 「・・・ク、ラ、ウド・・・・・・」
 下から、弱々しい声が聞こえてくる。
 「セフィロス?話は後だ。おとなしくしてろ」
 「よかっ・・・・・・、オ、レ・・・さが、し・・・・てた・・・」
 舌足らずな口調で言い、ぎゅっとしがみついてくるセフィロスを無言で抱き締める。
 そのまま見つからないように自分の家に運ぶと、安心したかのようにセフィロスは意識を失っていた。
 (・・・俺を探していた、だって?自分がこんなになってて何が探すだよ・・・・・・)
 折角傷が治っていたセフィロスを再度看病しながら、クラウドは呟いた。
 ただでさえ寝たきりだったセフィロスの体カは落ちていて当然だ。
 引き裂かれたらしい服を脱がせ、全身に付けられた傷を暖めたタオルで拭ってやる。
 消毒薬を丁寧に塗り、清潔な下着と衣服を身につけさせ、クラウドはため息をついた。
 額に手を当てれば、無理がたたってか熱が出ている。
ゆっくりと瞳が開かれ、クラウドはセフィロスの顔を覗き込んだ。
「大丈夫か?・・・全く、無茶するんじゃねーよ。体も元に戻ってないのに」
「・・・・・お、前・・・」
「・・・?なんだ?」
口元に耳を近づけ、微かな吐息を感じる。
「・・・が、いなかった、から・・・」
セフィロスのその言葉に、クラウドは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに柔らかく笑いかけた。
「俺を必要としてくれてた?それは光栄だな」
フッと笑って、セフィロスの頭をぽんぽん、と叩く。
「ま、今回は不幸中の幸いってーか、犯されたわけでもないようだし、そのくらいの傷、あんたの回復力ならすぐ治るだろ」
軽口を叩いて立ち去ろうとして、クラウドは、あ、と立ち止まった。
「あんた、腹減ってない?何が欲しい?」
昼に会社を抜け出して食事をさせてから、
セフィロスは今までなにも食べてないのだろう。
クラウドがセフィロスを振り返ると、彼はうっすらと瞳を開けて自分を見つめていた。
「・・・セフィロス?」
またおかしくなったのかと歩み寄ると、ゆっくりと自分に手が伸ばされた。
手を取ってやれば、きつく握り締めてくる。
「・・・どうした?」
「・・・・・・お前・・・」
「えっ?」
「お前が・・・欲しい・・・」
クラウドは無言で目を見開くと、セフィロスを覗き込んだ。
「あんた、意味わかって言ってる?」
かすかに朱をはいた頬が、声もなく頷いた。
触れる手に、力が込められる。
「・・・驚いたな。俺は、あんたを犯した奴らと同じ下っ端の神羅兵だぞ?そんな奴に魔がさしたとかで体開いていいわけ?」
言い終わる前に、セフィロスはクラウドの手を引き、自分の上に倒した。
「セフィ・・・」
「でも、オレを助けてくれた」
背に回された腕と、耳元で聞こえる声に、鼓動が跳ね上がる。
久しぶりに聞いた気がする、澄んだセフィロスの声。
「あいつらとは違う、安らぎを感じた。クラウド、今までオレはずっと探していたんだ。地獄のような苦しみの中で、夢のような幸せを与えてくれた存在を」
セフィロスの傷ついた腕が、クラウドの体を抱き締める。
もう、離さないとでも言うように。
「やっと・・・見つけた」
「・・・セフィロス・・・」
体を起こしてセフィロスを見やれば、潤んだような碧に今までとは違う意志の光が宿っていた。
「クラウド、俺が・・・嫌いか?」
真っ直に自分を見つめるセフィロスに、視線を背らすことなど出来ない。
昔から、故郷にいた頃から、この瞳の虜になっていたのだから。
「嫌なわけ・・・ないだろ」
ずっと、見ていたのに。
セフィロスが自分を見てくれればどんなに幸せだろうと、何度思ったことか。
手をセフィロスの背に回し、ゆったりと抱き締めると、セフィロスが笑う気配を感じた。
自分の背にあった腕が、ぱたりとシーツの上に降ろされる。
「・・・本当に、いいのか?」
触れるほどに顔を近づけ、クラウドは囁いた。
焦がれていた彼の人の存在が自分の腕の中にあることに、体の奥が熱くなる。
クラウドは、気付けばセフィロスの回答も待たずに唇を重ねていた。

(いい・・・このけがれた体を・・・お前で浄化してくれ・・・)






先ほど着せたばかりの夜着を、クラウドはゆっくりと脱がせた。
白いシャツがセフィロスの肌を滑る度に、血のにじんだような傷や無数にある青紫のあざが目に入る。
皮肉にも白磁のような肌に鮮やかに映える傷痕を、クラウドは舌で辿っていく。
「・・・身体、大丈夫なのか?」
出来るだけセフィロスの体に負担がかからぬよう、丁寧に愛撫を施すクラウドにもどかしさを覚え、セフィロスは身をよじった。
「ん・・・平気・・・だ、から・・・」
きゅっと首を抱いて自分にしがみつくセフィロスに、何とも言えない愛しさが込み上げる。
赤く色づいた唇に再度触れると、自分から口内に差し入れられた舌を、慈しむように吸い上げる。
その感触に満足したのか、太股にあたる彼自身が立ち上がり、自己主張を始めていた。
「ふ・・・積極的だな」
笑って、こちらもまた立ち上がりつつある己自身を触れ合わせ、円を描くように刺激する。
「っあ・・・」
思わず漏れた吐息も言葉も全て呑みこんで、クラウドは深くくちづけた。
微かに血の味がする口内を、舌で隅々までたどっていく。
そのまま片手を下ろし、クラウドはセフィロスの中心で熱を帯びるそれを捕らえた。
「っ・・・・・・クラ・・・」
直接的な感覚に身を捩るセフィロスをやんわりと抑え、もはや天を昇ぐそれを扱いてやる。
先端の割れ目からにじみ出る蜜を茎に塗りつけ、滑りをよくした手で筋に沿って刺激を与えた。
「・・・気持ちいい?」
唇を離し自分を覗き込むクラウドの言葉に、セフィロスは恥ずかしげに肯く。
それに軽く笑いかけ、濡れた手でセフィロスの秘部に触れると、びくりと体を震わせた。
「そ、こ・・・・・・」
淫らな指が、ゆっくりとセフィロスの後孔を押し広げていく。
以前傷つけられた箇所を痛めないように、クラウドは用心深く指を挿入させた。
「・・・っつ・・・」
「痛い?・・・やっぱやめた方いいか・・・」
ただでさえ体力が落ちているセフィロスに痛みを強いるつもりはなかったから、クラウドは呟いた。
肛内でうごめく指の動きを止め、痛みを呼ぶそれを引き抜いてやる。
だが、その腕を、震える手が掴んだ。
「やだ・・・・・・」
顔を上げると、痛みに顔を歪ませながらも必死に自分を見つめる潤んだ瞳。
「・・・駄目だ。また怪我するぞ」
「それでも、いい」
「セフィロス・・・・・・」
首を振って自分の背にしがみつくセフィロスが、なぜか哀しい。
この3週間、現実と幻想のはざまでさまよっていた彼。
慈しむようにその背を憮でてやると、安心したように笑みが浮かぶ。
その全てを手にもつクラウドは、彼の求めるままに秘部を押し開くと、ヒクつくそこにロづけた。
「あ・・・・・・」
濡れた熱い感触に、セフィロスは思わず声を上げる。
唾液を塗り込め舌を肛内に侵入させていけば、セフィロスの身体が無意識に逃げを打つ。
震える足を腕で捕らえ、なだめるように白い肌を憮で上げながら、クラウドは舌でセフィロスの内襞を濡らし、とろかせていった。
十分に解されたそこがクラウドを求めて収縮を始める頃、先ほど挿れた時はキツかった入りロが今はすんなりと指を飲み込んでいく。
中で指を動かしてやるとくちゅっと液体の弾ける音が洩れ、それを聞くセフィロスは体を震わせた。
「やっ・・・クラウド・・・はや、く・・・」
今だ続けられるしつこいほどの愛憮に、セフィロスが泣きそうな声で限界を訴える。
見れば、既にもうこれ以上ないほど張りつめたそれが、先走りの涙で濡れそぼっていた。
それは、クラウドを切に求めている証。
「セフィロス・・・・・・」
名を呼ばれ、うっすらと開けた瞳に自分が映る。
手のひらを重ね、唇を重ねて、クラウドはセフィロスの中へと侵入するべく己自身をあてがった。
どんなに求めていても緊張し強張るセフィロスを安心させるように、強く手を握り返してやる。
セフィロスの力が抜けた時を見計らって、クラウドは熱い内部へと腰を進めた。
「っ・・・ん・・・!」
慣らしていてもキツい中が、セフィロスに引き裂かれるような痛みを訴える。
それでも、全身汗だくになりながらもセフィロスはクラウドを受け入れようと足を開いていた。
セフィロスの痛みを少しでも和らげようと、クラウドの手が2人の間で勃ち上がるセフィロス自身を扱いてやる。
「んは・・・っ・・・あ・・・」
前への刺激に翻弄され、後ろの痛みを忘れたかのようにセフィロスは声を漏らした。
「もう大丈夫・・・奥まで入ったから」
ほどよく濡れた内部にクラウドのそれがきっちりと収まり、内臓が押し上げられるような激しい圧迫感を感じる。
けれど、それは苦しいだけではない、初めて味わう深い充足感。
セフィロスの呼吸が整うのを待ってから、クラウドはゆっくりと律動を開始した。
ゆるゆると体内で動く熱が、波紋のように全身へと伝わっていく。
「クラ・・・ウド・・・熱、い・・・」
うわ言のように呟くセフィロスの熱を更に煽ろうと、深く、激しく腰を打ちつけた。
クラウド自身に絡まるような締め付けが、クラウドの熱をも煽る。
既に張りつめていたセフィロスの雄の先端から漏れる淫液が、2人の腹を濡らしていた。
「クラ・・・もっ・・・」
「・・・セフィロス・・・」
熱い吐息を洩らす唇を再度奪い、ひときわ強く奥を貫く。
それに促されるように、セフィロスは絶頂に達し、クラウドの胸元に精を放った。
そして、一瞬遅れて、クラウドもまたセフィロスの熱い中へと自分の欲を吐き出したのだった。
・・・頭の奥を、真っ白に染めて。







 先に、見えた気がした。
 誰もが、夢に見る場所。
 人は、心の中に自分だけの幸せな場所を持っているという。
 けれど、多くは、自分の内なるエデンに気付かず、身の不幸を嘆き、絶望していく。
 でも、多分、
 その場所にたどりつくには、一人では無理なのかもしれない。
 互いがいて初めて、迷わずその扉を開けられる。
 だから、人は求める。
 誰かを、・・・共に、幸福への道を歩む者を。
 それは、友であろうと、愛する人であろうと、同じこと。
 そして、先にある光の射す場所へと、辿り着くのだから。




   

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