クラウドの受難、セフィロスの受難。その1



 「おい、クラウド、朝だぞ。」

 太陽の光がさんさんと降り注ぐ朝。

 すでに身支度を整え、ついでにエプロンも付け朝食の用意までし終わったセフィロスは、まだ眠りこけているクラウドを揺さぶりました。

 「・・・う〜〜ん・・・」

 しかし、クラウドは寝返りを打ちながらも、一向に目覚めてはくれません。

 無理矢理起こすのは気が引けるのですが、このままでは下の階のダイニングで湯気を立てている味噌汁やら何やらが冷めてしまいます。

 「・・・仕方ないな。」

 セフィロスはため息をつくと、少々乱暴だが・・・・・・と緑色のマテリアをふところから取り出しました。

 ・・・朝っぱらからマテリア常備なのかっ!!セフィ!!

 そして、息を吸い込んで、



 「・・・コメテオっ!!!」



 直後、クラウド達のいる寝室は(よくわからないが)宇宙へと飛んでいきます。

 すると、

 「・・・ぃででででで!!」

 セフィロスの呼んだ小型(笑)隕石は、見事クラウドを直撃しました。

 「・・・・・・っ、何だよセフィロス〜〜〜〜〜!」

 クラウドは打たれた頭やら腰やらをさすりつつ、涙目でセフィロスをニラんでいます。

 それを無表情で一蹴して、

 「お前が早く起きないからだ。・・・もう朝食だから早く来い。」

 言うだけ言って、セフィロスは部屋を出て行こうとしました。

 「・・・・・・あーあ、いい所だったのにさぁー。」

 クラウドが呟く声が聞こえ。

 次の瞬間、セフィロスは腕をつかまれ、ベッドの倒れこんでしまいました。

 「な、なんだっ!!クラウドっ!!」

 今度はセフィロスがクラウドを睨みます。

 そして今度はそれをクラウドが笑顔で一蹴。(笑)

 「だって、折角あんたとヤってる夢を見てたのに、あんたがムリヤリ起こしたせいでイけなかったんだもん♪」

 セフィロスは一度真っ赤になって、すぐさま青ざめました。

 「な、何言ってるんだっ!嫌だっ!ヤメロ!!」

 セフィロスは必死に抵抗しますが、みるみる身につけていた服が脱がされます。

 じたばたと暴れる体を押しとどめ、クラウドは嬉々としてセフィロスにキスをしました。

 「ふっふっふ、俺の夢にまで出てきて俺を誘うあんたが悪いの♪」

 「・・・か、勝手なこと抜かすなぁ〜〜〜!!」

 そして。



 結局、階下の味噌汁たちは、冷めてしまう運命。






・・・結局、これはクラウドの受難?セフィロスの受難?・・・あ、味噌汁の受難か。(笑)

小説リスト

PAGE TOP