クラウドの受難、セフィロスの受難。その2



・・・・・・つまらない話だ。

夜遅くまでかかっている会議に、セフィロスはため息をついた。

隣を見ると、クラウドもかなり退屈そうにしている。

内容も、わざわざ口出す気にもならない興味のないものだったので、セフィロスはただ傍聴者していた。

と、右側のひじを引かれ、クラウドの方に意識をやった。

何か会議の資料のはじにメモが書いてある。

『全く、おもしろくないよなー。』

セフィロスは内心苦笑して、クラウドと同じように無表情のままメモを返した。

『ああ・・・・・・。早く終わればいいんだがな。』

『つまんないからさ、ここで楽しいことしようぜ。』

・・・・・・楽しいこと?

ちょっと顔をしかめて考えていると、不意に下肢に刺激が走った。

・・・・・っ!!

途端に顔を硬直させ、クラウドを睨むセフィロス。

だが、クラウドは相変わらず真剣に会議を聞いているフリをしている。

『・・・や、やめろ・・・』

右手を机の下にやって、クラウドの手を押し留めようとするが、下肢から沸き起こる感覚に、力が入らない。

『あんたが平気にしてればいいじゃないか。』

『・・・んなコト言われても・・・っ!』

左手で必死にメモっている間に、どんどん体は熱を帯びてきた。

しかも、顔が真っ赤になってくるのがわかる。

『ほら、もっと普通にしろよ。バレるぞ?』

少し笑っている感じのクラウドの気配。

あぁもう駄目だ。

ただでさえ近頃忙しくてヌいてないんだ。(笑)

一旦熱くなったら、もう止められない。

ばんっ!!

セフィロスは机を叩くと、たいそう不機嫌そうな顔で、立ちあがった。

当然、会議室の皆はビクリとなる。

それは、クラウドも例外ではなかった。

「・・・・・・気分が悪い。・・・先に失礼する。」

それだけ言うと、セフィロスはクラウドをひと睨みしてそそくさと会議室を出ていった。



・・・・・・・・・・ちっ。



その後、クラウドがいまいましげに舌打ちしたのに気付いた者はいなかったという。











セフィ、左きき・・・。いいよね、公式イラストでは左手で正宗もってたし。

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