同棲するにも金がいるっ! 第1話
時は、よくわからないけどED後。
なぜかライフストリームが世の中のモンスター共を一掃して、危険度下がって万々歳の頃。
運良く同棲を始めて、どきどきわくわくの日々を送っているクラウドは、ある日非常に困ってしまいました。
意を決したようにすっくと立ちあがると、セフィロスの所にやってきます。
「・・・セフィロス、話があるんだ」
そういうと、クラウドはソファの反対側の椅子に座りました。
セフィロスはソファに横になったまま、ボーッとTVを見つつお菓子を食べていましたが、クラウドがかしこまっているようなので取りあえず姿勢を正します。
「・・・・・・で、どうしたんだ?」
食べかけのおせんべいを飲み込んで、一言。
対するクラウドも、大真面目な顔でテーブルの上のおかきを食べてから、セフィロスに自分の悩みの種を差し出しました。
「これを見てくれ。」
セフィロスが手にとると、それは貯金通帳。
中を開いてみると、赤文字で数字がびっしり。
「・・・あんたを追っかけてた頃は、ひじょーに苦労をした。けど、そのお陰で俺は強くなれたわけだし、お金だってたまったさ。」
かなり残念そうに言うクラウドに、セフィロスは苦虫を噛み潰したような表情になった。
・・・何がいいたい。クラウド。
「あんたがメテオなんか呼んだせいで・・・・・・」
セフィロスはドキリと胸を押さえます。
「俺たちが頑張ったからよかったものの、世界中でライフストリームが溢れだして・・・・・・」
ここで、クラウドはぎゅっと両のこぶしを握りしめました。
「バトル野郎だった俺は、金づるをなくしてしまったんだっ!!」
・・・シーン。
そうか今まで生活できてたのはモンスターの落とし金のおかげだったのかクラウド。
深〜いため息をつくと、クラウドはセフィロスの手をとりました。
「そこで、だ。」
「・・・・・・?」
もはやセフィロスにはクラウドが何を言いだすのか想像もつきません。
クラウドはちょっと引き気味のセフィロスに、にっこりと笑いかけました。
「週一回でいいんだ。街に出てくれ。あんたが街に出れば、絶対1日で30万ギルは稼げる。俺が保証する。だから・・・」
「究極リミット技(違)、スーパーノヴァっ!!」
ぷちっ。
クラウド、瞬殺。
「・・・・・・ったく、何いいだすんだ、コイツは・・・・・・」
はぁはぁと息を切らせながら、セフィロスは死亡中のクラウドを無視して、部屋から出ていったのだった。