同棲するにも金がいるっ! 第2話
しかし、生活費が足りないのは事実。
セフィロスは眉を寄せました。
(モンスターがいなくなったとはうかつだったな・・・・・・むしろ増えるかと思ったが)
そうすれば、クラウドに変わらず稼がせて自分はゆうゆう自適な生活を送れたのに。
セフィロスはふか〜くため息をつきました。
・・・自分で稼ごうという気は毛頭ないのかいセフィロス。
「・・・だからさ、なにか俺たちも興業しよう。まぁ、現実じゃ働く義務ってのもあることだし(笑)」
クラウドが、打たれた腰をさすりつつセフィロスを見やります。
セフィロスは最初不審そうにクラウドを見ていましたが、あぁとうなづきました。
「そうだな・・・とりあえず・・・『医者』・・・なんてのはどうだ?」
「医者?う〜ん、いいかもな。それじゃ、あんたが『医者』ってことで」
「・・・どうしてそうなるんだ」
幾分不機嫌そうなセフィ。
ただ金が稼げるからと思って提案してみたのだが、自分が働くなんてまっぴらだ。(爆)
「えー?だってあんたのほうが白魔術得意じゃん」
「それは・・・いや、まぁ・・・そうだが」
神羅時代、正確にはニブルヘイムでだが、クラウドが怪我するたびに白魔法をかけていたことを思い出し、セフィロスは苦虫を噛み潰した顔になった。
「じゃ、その線で行こう!」
なにやら決定したらしいクラウドの台詞に、あたふたと逃れる術を考える。
医者だと?!オレが?!!
・・・嫌だ!嫌に決まってる!!
「・・・待て」
やっとのことでクラウドを引き止めるセフィ(笑)
「オレが医者なら・・・・・・お前、看護婦な」
「か、かんごふ・・・・・・」
「オレはいいぞ。お前が看護婦になれば長年の夢がかなうしな」
もはやあきらめの境地に達したセフィロスは、ニヤリ、と笑いました。
「そう!オレの長年の夢!!お前の女装姿が見られる!!ハッハッハッハ!!」
もう、キレてます、セフィ(笑)
そして、今度はクラウドがあわてる番でした。
セフィロスの肩に手を置いて、一言。
「やめよう。医者なんて」
空笑いしているクラウドに、セフィロスもまた内心ホッとしていたのでした。
あと、ごめんなさい。今は看護婦じゃなくて看護師・・・でしたね。