小宇宙大戦争! vol.4



捕らわれの姫・・・ならぬ捕らわれのフラガは、早くもピンチだった。
クルーゼの言ったとおり、彼の奉仕をさせるべく口元に彼自身をつきつけられ、苦しげに瞳を閉じる。
後ろでダミーに押さえられたまま逃げ出すこともできないこの状況下で、フラガは非常に屈辱的な思いをしていた。
「く・・・っ・・・嫌だ・・・」
顔を背けようとする度に、クルーゼは追いかけてくる。手で、自分の髪を握られる。
触れる先端に唇をなぞられ、なぜか自分の下肢まで熱くなるのを感じた。
「早くやれよ。自分で自分を焦らしてどうするんだ?」
背後からの声に、ぎりぎりと唇を噛む。ダミーフラガの言葉が、ダミーだけあってか容赦なく心の奥を突いてきて、結局フラガはクルーゼを受け入れた。
実に12ヶ月ぶり・・・のその重量感というか熱さが、彼の口内を襲う。
不覚ながら、フラガは一瞬懐かしい記憶に浸ってしまい、クルーゼに口腔性交を施した。
「ふ・・・やはり可愛い奴だな・・・フラガ」
クルーゼはフラガの髪を撫で、より彼を自らへと引き寄せた。フラガの喉の奥に、恐ろしいほど猛ったそれが突き当たる。
フラガは苦しげに声を漏らした。
「く・・・ふん・・・っ・・・」
「だが・・・」
クルーゼはフラガの顔を上げさせた。自分のモノを咥えさせたまま、潤んだような彼の青い瞳を自分に向けさせる。
「ダミーより下手だな」
「〜〜〜〜〜〜っ!!!」
屈辱的な言葉とからかうような声を浴びせられたフラガは、悔しさに必死にそれを舐めあげる。
極限まで張り詰めていたそれは、予告なしにフラガの口内へと放たれ、口を離すこともできずにフラガはそれを飲み下した。
それでも残りの体液が、口の端から漏れる。
クルーゼは自分のモノを引き抜くと、咽ている彼の顔を覗き込んだ。
「ふ・・・上出来だ」
顎を取り、唇を掠め取る。
それから、クルーゼは力の抜けたフラガの体を抱き上げると、寝室へと向かった。
「な、なにを・・・!」
暴れだそうとする体を押し留め、ベッドに放り出す。
「ここの方がよいだろう?」
「くっ・・・うるさいっ!!」
・・・赤面するフラガなどひさしぶりだな。
クルーゼは喉を鳴らして笑うと、ダミーの方を振り向いた。
クルーゼの後に従ってついてきた彼に頷くと、自分はフラガの上から降りる。
変わりにダミーが乗ってきて、オリジフラガは青ざめた。
「じょ、冗談じゃない・・・っ!」
「そう、冗談なんかじゃないぜ、オリジナル」
ダミーはフラガの服に手をかけた。
今だアストロスーツなそれを器用に脱がせていく。



それを、傍らのイスに座って嬉しそうに見ているクルーゼがいた。






・・・ってか、大ミス。ここって無重力空間でしたね(汗)




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Update:2003/10/18/FRI by BLUE

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