Love in War! vol.1



「君がそこまで言うキラ・ヤマトとやら・・・私も会って見たいものだ」
クルーゼはそういうと、アスランの肩に手を置いた。
「・・・次の出撃、君は私と共に来たまえ。彼を、我らザフトに迎え入れるのだ」
「はいっ!!」
アスランは、安堵と喜びで一杯の満面の笑みを浮かべた。
ガンダムと共にキラがザフトに入ってくれるのなら、これ以上嬉しいことはない。
隊長の言葉に心から感謝しながら、アスランは愛機(オイ)イージスの整備をするべく格納庫に向かったのだった。




「・・・アスラン?!」
白い機体と共に眼前に迫ってきたイージスに、キラは呟いた。
アークエンジェルを守る為には、彼とだって戦わなければならない。
過去の記憶が脳裏をよぎったが、キラはそれを振り切ってバーニアをふかした。
『キラ!!』
不意に通信機からアスランの声が飛び込んできて、キラははっとした。
「・・・アスラン」
「キラ、僕は、君と戦いたくないんだ!!」
その言葉に、キラは操作していた手を止めた。
宇宙空間に3機、取り残されたような世界が訪れる。
「キラ、僕達と一緒に行こう、そして、この無意味な戦争を、僕達の手で終わらせるんだ!」
キラも、その説得にはぐっと来た。早く戦争が終わってほしいと願っていたのは、彼自身だったから。
けれど、・・・もし自分がザフトに入れば、
大切だった友人達、家族やヘリオポリスの皆を裏切ることになってしまう。
「ごめん・・・アスラン・・・・・・」
その時、その会話を傍受していたクルーゼが通信を入れた。
正面パネルに映った映像に、キラの目が大きく見開かれる。
「久しぶりだな、キラ」
「・・・クルーゼ・・・さん?!」
そのキラの反応に、誰よりもアスランが驚いた。
「キラ・ヤマト・・・・・・どこかで聞いたことがある名前だと思っていたが、やはり君だったとはな。
どうだ?私と来る気はないか?」
クルーゼがカメラに向かって手を伸ばす。
キラは、照れたように顔を赤らめると、モニターに映ったクルーゼの指先に自分のそれを触れ合わせた。
「・・・・・・はい」
(・・・なんで隊長とキラが・・・・・・)
見事キラを投降させることは出来たが、アスランの胸の内は複雑だった。







なんというかかんというか。。。。。。




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Update:2003/10/18/FRI by BLUE

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