Love in War! vol.4



部屋の中は、静かなものだった。
敵軍はアルテミスへと入港してしまい、当分出てきそうにない。
それに、こちら側とて修理が必要な今、自分も指揮官としてすべきことはない。
クルーゼは扉のロックを確認すると、キラの方を見やった。
ベッドに腰掛けている彼の姿は、何とも可愛らしい。(オイ)
クルーゼはキラに近づくと、自分もまたベッドに座り込んだ。
「キラ・・・、本当にいいのか?」
その言葉に、かすかに頬を赤らめながらキラはクルーゼを見上げる。
「はい・・・待って、ましたから・・・」
何を待っていたというのだキラ・ヤマト君!!
とにかく、クルーゼはその台詞に微笑み返すと、彼の肩を掴みゆっくりとベッドに押し倒した。
クルーゼの指先がキラの(ザフト軍の)制服の襟元に絡まる。



「ちょぉーっと待ったぁ!!!」



突然の声と共に蹴り破られたドアに、2人ははっとそちらの方を向いた。
しゅうしゅうと煙を上げるそこから、こちらも2人の男が入ってくる。

「こらぁクルーゼ!!俺のいない間に勝手しやがって!!」

「キラ・・・っ君は、僕を好きだと言ってくれていたんじゃないのか?!」

むしろこっちは泣きそうだ。

「フ、フラガー?!」

珍しく焦りの声を出すクルーゼ様。
もう、感じるもなにもないですね(爆)。

「アスラン?!フラガ大尉!!」

キラは、名前を呼ぶことしか出来なかった。

「隊長!!僕ははっきりさせたいんです!貴方の本命はいったい誰なんですか?!」

「え・・・!クルーゼさん・・・僕のこと、好きでいてくれていたわけじゃなかったんですか・・・?」

「おいクルーゼ!!俺を感じてる発言は嘘だったのか?!」

事実、体の関係をもつ3人から問い詰められたクルーゼは、ついに強行策をとった。



「みんな好きだ。」



ぴしっ。

偉そうにふんぞりかえって言うクルーゼに、3人は何も言い返せず固まっていた。

(・・・フラガ大尉の本命、ってクルーゼさんだったんだ・・・)
(キラ・・・そして君もクルーゼ隊長が好きだったのか・・・?)
(こんなコドモにまで手ェ出しやがって、タダじゃおかねぇ・・・・・・)

そして、3人は3様のことを考えていたのだった。





・・・クルーゼ様・・・いいなぁ(爆)




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Update:2003/10/18/FRI by BLUE

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